2009年12月5日土曜日

私たちはどうだろう?
何を決心するのだろう?
どのようにして、生きていくのだろう?

私たちはどうだろう?
何を決心するのだろう?
どのようにして生きていくのだろう?

言葉は、街灯の下で待ちぼうけ、
言葉は、吹きすさぶ冬風の下で待ちぼうけ、

けれどもあなたは夢の中、
言葉の愛に触れながら、
彼らの力に気がつかない、
光の魔法は、
あなたの心をすり抜ける、

私の道は、ひとつではなかった、
ふたつあり、みっつあった、
そのどれもが、
決して苦難の道ではなかった、

どの道を選んでも、
頭上からは、鳥の声、
木の葉の揺らめき、
雲と太陽、
星々、月、雨………
私に誘いかけてきてくれた、

私の道はひとつではなかった、
ふたつあり、みっつあり、
そしてそのことに気がついた私は今、
ようやくひとつの道の上に、
立つことが出来た、

僕の肉体と共にあるのは、
あなたの心、あなたの魂、

あなたの肉体と共にあるのは、
僕の心、僕の魂、

雲が、君の形になって、
ああ、素敵だなぁ、
雲が、あの人の形になって、
ああ、素敵だなぁ、
雲が、あたしの形になって、
ああ、素敵だなぁ、

2009年11月24日火曜日

手紙

ありがとう、
この声が届くところにいてくれて、この手が届くところにいてくれて、
ありがとう、ありがとう、
たくさんのかけがえのない物をいただいています、
出会ったころからずっと、あなたと一緒にいたいと思いました、
前世からの感覚を引き継いで、あなたと一緒にいたいと思いました、
体の半分を取り戻したような、
そんな不思議な感覚です、

ありがとう、ありがとう、
日常が、穏やかな愛に包まれていて、
あなたといると、とても心地よいです、
そんな中、
時々怒ります、
時々悲しみます、
時々疲れます、
でもそれは愛の学びを深めるために必要なものだから、
あなたとなら大丈夫です、
そして時々恋に戻ります、
とても新鮮な気持ちであなたを見るときです、
ありがとう、ありがとう、
一番身近なあなたから、
一番大切な愛を学んでいます、

ありがとう、
そばにいて、一緒に目指すものを共有してくれてありがとう、
落ち着いたら、子供も作りましょうね、
ありがとう、
次は、どんな星で会いましょうかね、

2009年11月8日日曜日

14

流れ去るイメージ、
絡めとる現在、
指には虹色の光が残る、

13

窓辺から見える山々の連なりが、
父の背だと、
射し込む柔肌のような光を、
母からの愛撫だと思う、
そうして私たちは生きていき、
清らかな子供となって、
この世界を跳ね回る、

12

悲しみで咲く花は、
あなたの生命を削り取り、
力強い美しさで開花する。

11

しずくの中に波が見える、
美しく、
大海のごとき波、
しずくが大海を宿しているのだ、
大海がしずくを宿しているのではなく、
母が子を宿していないように、
子が母を宿しているのだ、

10

ペンギンが空を飛ぶ、
前脚そろえて、
銀色の月が描く、静謐な海の上を、
数えきれないほどのペンギンが、
空を飛ぶ、
私たちが空を見上げると、
ペンギンたちは一斉に笑みを浮かべ、
誘うのだ、
自由きわまりないこの宇宙の果てへ。

愛すべき者に辿り着くまでに、
人々との出会いの中で、
私は何人もの恵みの子を産む、

2009年11月5日木曜日

あなたが悲しみを知る度に、
あらゆる色彩が散ってゆく、
それらは道ばたに広がり、
いくつもの宇宙を形成する。

私たちには、
常に最高のものしか与えられていない、
例えば、
輝く星を見る瞳。

静けさの中に住む君は、
ほかの誰よりも、多くを知っている。

額が強烈に痛む時、
それはあなたの愛が、語りかけてくれている時、

空を押し出す、
限界を広げるために、

月の影からひょういと顔を出す心、
それはとてつもなく真剣な表情でこう言うのだ、

「私は、太陽の力強さを知らないよ」

月は優しく微笑むが、
その口元は心なしか、もの悲しい。

打ち合わされた音の輝きが、
輪のように連なり宇宙を作る、
人と人とのつながり、
星と星の衝突、
私たちは生きている。

種子は喜ぶ、母体との別れを、
私たちは悲しむ、あらゆる別れを。

2009年10月28日水曜日

44

1日の終わりに考えること、
それは次の日の朝、
一体どのような花々が、
私の庭に咲き乱れるかということ。

43

逆立ちをして、
海を駆け回って、
大地の上で泳いで、

私たちに必要なのは、そういうこと、

海では母に助けられ、
大地では父に抱きとめられ、

私たちに必要なのは、そういうこと、

愛のない思い込みはもう、役には立たない。

42

風の友愛のしるし、
頬を撫でる微風、
私たちも彼らのように、
友の頬に触れ、愛を示す。

41

私たちが光に向かって歩き出すとき、
光もまた、私たちの方へと歩み出してくれる。

40

あなたが手のひらにあるという感覚、
それは私を毎分毎秒、
生まれ変わらせてくれる。

39

湖面に浮かぶ、愛らしいつぼみがあって、
ー色彩は虹色、どのような喜びも、詰まっていそう!ー
それが1日を巡る力強い祝福を受けて花開く時、
中からあなた自身が姿を現したら、
ああ、どんなにか素敵なことでしょう!

38

光に向かって伸びていく枝、
どこまでも、どこまでも、
それはあなたにとても、似ています。

37

あなた自身が本気で航海に出ようとする時、
天地は逆さまになり、
星空があなたを行く先へと運ぶ、大海となる、
広大な宇宙の意識が、
あなたを導く助けとなって。

36

ただひたすら、感謝の想いだけが湧き上がる、

夏の熱い日、
大きな泉に手を浸している時のように、
私は静寂と安堵に守られ、
感謝の花々を心ゆくまで抱きしめる、

愛が親ならば、感謝は子供、
おのずと生み出され、
世界を平和へと導いていく。

35

口に含んだ愛の言葉には、
新鮮な空気が必要です、
愛の言葉は生き物です、
ためらわずに解き放ち、
育んでいきましょう。

34

この人生というのは、またとない機会、
そして次の人生も!

33

花を摘めば、茎は悲しみにうち震える、
私からあなたへの想いを奪い取れば、
肉体は空虚さにうち震える、
どちらも愛を失ったことによる、
つまり、
愛は何よりも大切なもの。

32

その声、
美しい声、

この歌の一員でいられることへの感謝を、
一体誰に捧げれば良いのだろう!

2009年10月23日金曜日

31

花が問う、
「私たちに愛を与えてくれるのは、一体誰でしょう?」
風が撫でる、
「あなた方自身ですよ。
 その花弁の美しさが、愛を証明しています」

30

老いた葉が、
大地に口づけをする時、
私たちはそこに、ふたつの光を見る、
死にゆく者の喜びと、
抱きとめる者の喜びと。

29

守られている、あなたの手で、
私の行く道は、あなたの手で。

28

人気(ひとけ)のない神社で、生まれたばかりの風が、
母親を求めて四方の木々を揺らす、
新しい時を引き連れて、
木々の葉は風に身を預け、
「君の母親は向こうにいるよ」と、
光をはね返す、

風はさまよい、
さまよいながら強くなる。

27

言葉に重みがないとは、こういうこと、
片翼の鳥が飛ぶ、
輝かざる星が浮かぶ、
笑いを失った人々が出会う、
温もりを奪われた緑が大地を覆う、

言葉に重みがないとは、こういうこと。

26

満ち足りている時、人は言葉を失う、
花や樹、空のように、
無口ではあるが、
心は愛の会話であふれている。

25

私が眠りにつくときの呼吸は、
宇宙が目覚めている時のそれと同じく、
私たちは共に、
死んでいるのであり、生きているのであり。

24

「平和を!」
私たちが一斉に叫ぶ、
驚きに満ちた静寂と平和が、すぐさま訪れる、
一人一人の肩には、小さな天使がとまる、

「平和を!」
「平和を!」

たったそれだけ、
それだけのことが出来ないために、
世界はいまだ、冷たい壁の中に閉ざされている。

23

樹々が言う、
葉の裏に隠れた光を示しながら、
「見えますか?
 すべてが命です、
 あなたの愛する人に対してするように、
 彼らにも感謝を捧げてやってください、
 彼らは私たちを守ります」

そして私は、葉脈の中の小さな宇宙で、
それぞれの星がそれぞれの使命を果たしながら、
美しい道筋を描(えが)いて流れてゆくのを、見た。

22

夜を慈しみ、暖めなさい、
朝露にたくさんの恵みが宿るように、
陽光が降り注ぐと同時に、
散りばめられた幸福の粒が、
祝福の歌をうたい出すように。

21

あなたの吐息、
忘却の狭間で迷い漂っている私たちのために、
その愛ゆえ、
あなたは幻想を見せてくれるのです。

20

私が呼吸をする度に、
その度に、
宇宙の純粋な力は一巡する、
生命が駆けてゆく、
私の過去や未来をすべて、
今、ここに呼び寄せながら。

19

孤独は、決して神経質ではない、
真の孤独とは、最も寛大なもの。

18

夜を、締め出しなさい、
唯一の客人として、朝日を迎え入れられるように、
悲しい心を差し出しなさい、
喜びを受け入れる、器を手にするために、
冷えた肉体を脱ぎ捨てなさい、
愛にあふれたこの世界に、
足の先まで暖めてもらえるように。

17

おおおうんと唸るのは、沈黙の声、
私は心を横たえる、
するともう一人の私が立ち上がり、
沈黙に口づけすべく、
私の肉体を越えてゆく。

16

太陽はあなたに似ている、
大地に温もりを与え、
甘い風に生命の息吹を乗せて、種子たちを目覚めさせる、
彼らの成長を見守りながら、彼らが愛に包まれているように配慮する、

太陽はあなたに似ている、
私の愛する、唯一のあなたに。

15

沈黙を手に入れるかわりに、
あなたを失う、
そう考える私の前途には、
黒煙のように連なる険しい山々が、
果てしなく立ち並んでいる。

14

沈黙が、
周囲のざわめきと調和する時、
私たちの目は開く、
どのような世界をも、
この胸に抱きとめることが出来る。

13

詩の素晴らしさは、
それがあなた自身であること、
偽りが忍び込む余地はないこと。

12

鳥は巣を作り、子を生み、歌う、
花は地と結ばれ、子を想い、笑う、
樹は孤独を天に誇り、子と並び、沈黙する、
彼らはそのすべてを、限りない歓びの中で営む。

11

愛する人、
私の裏切りに耐えて、その夜を越えてください、
そうすれば星の瞬きが、
あなたの悲しみを私に伝え、
私は罪悪の床から抜け出し、
朝日に使えるために、地面に横たわるでしょう、
愛する人、
あなたが許してくれるまで、
私は呼吸すらも忘れ、
冷たい大地に体温を奪われましょう、

愛する人、
身勝手ゆえの願いですが、
その一夜を忍んでください、
私の心に住みついた欲情は、
こうしなければ消え去ってはくれないのです。

2009年10月22日木曜日

10

「愛している」とひと言呟けば、
すべてが眼前に立ち現れる。

道ばたの小さな花の美しさに驚き、
自身の生命を削り、嘆息をもらす者は、
誰もがその花のように美しい。

私が振り返ると、
朝露に濡れた小さな花が言った、
「すぐれた言葉が何になります、
 技巧をこらした歌が何になります、
 私は私のままで恩恵に浴しています、

 ほら、ごらんなさい、この美しい雫を」

毎朝あなたのことを祈っていると、
気のいい奥さんのように、
たくましい枝に小鳥がとまり、
私と共にいてくれる、
たとえ気まぐれであっても喜ばしい、
数多くの生命が、あなたを讃えてくれているのだと、
その事実を知るだけでも、
私の祈りの力は増してゆく。

それでも全ては美しい、
私はその美しさを愛する、
どこを切り取っても、
愛らしい花の、
幼気(いたいけ)な香りが漂う。

私の名を呼んでください、
あなたの旋律を、聴かせてください、
そうすれば、あなたの愛が
星となって私の瞳できらめき、
この貧しい体にも与えられているということを、確信できるでしょう、
あなたと私は常に共にあるということが、
毎朝訪れる、
生命の開花ほどにも確かに、
認めることができるでしょう、

私の名を呼んでください、
あなたの旋律を、聴かせてください、
私の名を、呼んでください、

まぶたを閉じると、
はるか昔に死んでしまった星たちが映る、
無言のまま、
私の小さな宇宙を漂っている、

かつて彼らと私は、
共に生きたのかもしれない、
私はそれを、
大変喜ばしく思う。

月が満ちている時、
あなたはあなた自身とつながっている、
眼前の海の、
波間に漂う無数の小さな鏡は、
黄、青、緑、銀、そして白、
それは無邪気な空想の、最高のかたち、

月が欠けている時、
あるいはほとんど姿を見せない時、
あなたはあなた自身と遠く離れている、
眼前の海は、光ひとつ宿さない、
祝福されていない波は荒く、
波間の黒には、すべてが映し出される、
怒り、悲しみ、嫉妬、無関心………
愛なき海は、
愛なきあなた、

けれどもあなた、
何も恐れることはない、
月の満ち欠けは、自然の法にある、
あなたもそれに、ならえばいいのだから。

静寂の中にあって、
私の眠りは水平線のごとく、
愛する海を眼前に抱え、
あなたとそのすべてを夢見、
静寂の中にあって、
私の眠りは、水平線のごとく。

世界は歌だ、
私の瞳に映る音色、
それはあなたであり、私である、
それは私であり、あなたである。